ボーダーライン 日常 | 2009-12-20 Sun

それは境界線


えっと、地雷踏んだ話ですね
そもそも、何でそういう話に流れそうって分かっていながら話題を変えなかったんだ、自分；
おかげで1週間近く、ダメージ受けまくりなんですが
まぁ、完全に自業自得なんですけど



最初は、何だかんだ言いつつ華南先輩とちゃんぷ先輩の仲について話してて
そっからよく分かんないけど、「心の暗黒時代」的な話に流れて
ま、自分にもそういう時期があったから、その時の話をしたり
それにまつわる話やら、何やらと話してたんだけど、さ

……やっぱ、奈津さんにとっての「暗黒時代」は元カノさんとケンカしてる時で

ケンカしている時の話を聞くのは、まだ耐えられる
何でかはよく知らないけど、それくらいなら耐えられた
……でも、仲良かった時の話をされるのは、どうしようもなくたまらなく辛い
思わず耳を塞ぎたくなるほど、嫌でたまらなくて、辛い


やっぱり、奈津さんと自分の間には越えられない一線があって
自分は今こんなにも近くに、側にいるのに、どうやったってその線の外側で
でも、元カノであるあの人は、今は遠くにいるくせに、まだその線の内側で
どうしてこんなにも近くにいるのに、心は遠いんだろう
どうやったって埋められない距離
自分がどんなに頑張ったって、縮まらない差
それをまざまざと見せ付けられたような気がして


話している途中に「何で九州大会でこんな話してんだろうね」って言った
でも、笑いながら「いいよね、少しくらい愚痴ったって。辛かったんだし」って言って
……何も、言えなかった
「あー」とか「うん」とか、そんな言葉の欠片一つとして、言えなかった
何か言わなきゃって思っても、何も出てこなかった


聞きたくない。聞きたくないけど、聞いてあげたい
奈津さんと元カノの幸せだった日々なんて、聞きたくなかった
同時に、奈津さんがそれで少しでも気持ちが軽くなるなら聞いてあげたいと思った
でも、やっぱり自分はそんな綺麗な人間じゃないから
醜くて、汚くて、ずるい人間だから
……どうしても、奈津さんが笑ってくれさえいれば、なんてこと、思えなかった
だから、何も言えなかったんだ


とっても独りよがりなのかもしれないけど、それでも苦しかった
その時のことを幸せそうに、嬉しそうに話す奈津さんに、何も言えなくなって
奈津さんは元カノさんのことを「世界で一番失いたくなかった人」って言った
……そんな言葉、聞きたくなかった
それって、要は「世界で一番大切だった人」ってことで
奈津さんの中ではまだ「世界で一番大切な人」なのかもしれないけど


……分かってる、とても我が侭なことを言ってるってことくらい
でも、出来ることなら聞きたくなかった
聞かずにすめるものなら、聞かずにいたかった



自分の好きな人が、自分以外の誰かを「世界で一番大切だった」なんて言うの、聞きたくなかった






もう、奈津さんとの距離なんて分からない
遠くて近いのか、近くて遠いのか
……好きなのに、こんなに辛いなんて
側にいたいと思うのに、諦めたくなって


もう何が何だか分からない
自分の気持ちも、奈津さんの気持ちも、距離も